
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、お健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
令和4年は令和2年・3年に引き続き変異する新型コロナウイルスに振り回された年でした。そのような中、感染状況を見ながら、各都道府県梅の実会が知恵を絞り工夫して総会や研修会を開催し、会員同士の交流と学びの場ができたことは、大きな価値があったと思います。親しい人たちと会い、思いや考えを語り合い、笑い会うことは、嬉しいだけでなく前向きに進む元気と勇気が湧くような気がします。代表者・役員の方々のご尽力にお礼を申しあげます。各都道府県のこうした取組を通して、梅の実会員としての所属感が一層強くなりますことを願っています。
先日、3年振りに友人と会い楽しい会話ができました。話題の1つに「断捨離」があり、4人とも、「困ったね、捨てなきゃいけないという言葉に気持ちが落ち込み憂鬱」「断捨離をやらないのは悪いことなのかな」「やってみたけれど、気持ちがすっきりとはしないね」「いやだね」等々・・・・。「無理ね」で一応その話はおしまいにしました。心は、とてもモヤモヤしたままでした。
そうした時 五木寛之氏の「捨てない生き方」に出あいました。残される家族のためにモノを片付け整理する「終活」や「生前整理」とは価値観が同じでは無いこと。
「捨てないこと」「捨てられないこと」に正当性を与えるのは、モノをただの物質でなく、記憶を呼び覚ます「
「人生の ‘‘下山‘‘ に回想の時間を楽しむのは高齢者の特権だ」とおっしゃっておられます。
思い出のモノたちは自分を喜ばす「嬉しい」という感情を湧き起こしてくれます。「嬉しい」は生きるエネルギー。捨てない生き方があってもいいという言葉に、気持ちが楽になりました。
思い出のモノたちは私にとって大事なもの、捨てなくてよい。しかし、モノを片付け整理することも嫌がらないでやらなければと思いました。
全国退職女性校長会(梅の実会)


